生物多様性は私たちの暮らしに欠かせない恩恵をもたらしてくれています。
このまま生物多様性の損失が進むと、近い将来私たちにとっても大きな問題が生じるはずです。
他人事と考えるのではなく、一人ひとり、全ての企業がしっかりと考えることが大切です。
生物多様性の恩恵
まず、生物多様性が私たちの生活にもたらす恩恵はどのようなものがあるのでしょうか。
一番わかりやすいものだと「食」です。
「回転寿司で多くのネタが食べられる」「旅行に行った時にその土地の美味しいものを食べられる」というのは生物多様性のおかげです。
また、「土や空気の形成」「自然を見ることによる癒し」なども生物多様性の恵みです。
生物多様性の損失スピード
現在の生物多様性の損失スピードは地球ができてから、一番早いペースだと言われています。
恐竜が絶滅したとされる隕石の落下も、その時代の長さを考えれば今のスピードほどではありません。
1年間に絶滅しているとされている数
諸説ありますが、1年間で40,000種の生物が絶滅されていると言われています。
大きな数でわかりにくいですが、1日で換算してください。
40,000種を365日で割ると、1日に100種以上が絶滅していることになります。
何万年とかけて進化してきた生物が、この世界から消え、2度と現れることはないのです。
私たちにできること
では、この大量絶滅を防ぐために私たちにできることはなんでしょうか。
環境省のサイトには、以下のような項目があります。
Act1 地元でとれたものを食べ、旬のものを味わいます。
環境省
Act2 生の自然を体験し、動物園・植物園などを訪ね、自然や生きものにふれます。
Act3 自然の素晴らしさや季節の移ろいを感じて、写真や絵、文章などで伝えます。
Act4 生きものや自然、人や文化との「つながり」を守るため、地域や全国の活動に参加します。
Act5 エコマークなどが付いた環境に優しい商品を選んで買います。
私たち一人ひとりの力は小さなものかもしれませんが、活動の輪が広がり、多くの人の小さな力が集まれば大きな力が生まれるはずです。
この力は現代社会に影響するものではなく、未来にも貢献する力です。
私たちが今できること、未来のためにできること、一緒に取り組んでいきましょう。