生物多様性とは、地球上に存在する生命の多様性のことです。
私たちの生活において、食物、水、空気、医薬品、繊維、エネルギーなど、私たちの生活に必要なものは、すべて生物多様性によって提供されています。
しかし、近年、生物多様性は急速に失われています。その主な原因は、人間の活動によるものです。森林伐採、農地拡大、水質汚染、気候変動など、人間の活動によって、生物の生息地が破壊され、絶滅が危惧される生物が増えています。
生物多様性保全は、地球環境の保全だけでなく、私たちの生活を守るためにも、重要な課題です。中小企業も、生物多様性保全に取り組むことで、さまざまなメリットを得ることができます。
中小企業が生物多様性保全に取り組むメリット
中小企業が生物多様性保全に取り組むメリットは、大きく分けて以下の3つが挙げられます。
- リスクの低減
生物多様性の損失は、企業にもさまざまなリスクをもたらします。例えば、原材料の調達難、生産設備の故障、ブランドイメージの低下などです。生物多様性保全に取り組むことで、これらのリスクを低減することができます。
- 新たなビジネス機会の創出
生物多様性保全は、新たなビジネス機会の創出にもつながります。例えば、環境に配慮した製品やサービスの開発、生物多様性保全のコンサルティングなどです。生物多様性保全に取り組むことで、新たなビジネスチャンスを獲得することができます。
従業員にも生物多様性の保全に対する意識を浸透させることで、個人から新しいビジネスのアイデアが生まれる可能性が高まります。
- 企業価値の向上
生物多様性保全に取り組むことは、企業価値の向上にもつながります。近年、消費者や投資家は、企業の環境・社会責任への取り組みに注目しています。生物多様性保全に取り組むことで、企業の社会的責任を果たすとともに、企業価値を向上させることができます。
中小企業が生物多様性保全に取り組むために
中小企業が生物多様性保全に取り組むためには、以下の点に考えることが勧められます。
- 自社の事業活動が生物多様性に与える影響を把握する
自社の事業が生物多様性にどのような影響を及ぼしているかを把握することが大切です。
そのために、環境影響評価や生物多様性影響評価などを用いて、生物多様性に与える影響を分析します。
- 具体的な取り組み目標を設定・実行する
生物多様性に与える影響を把握した後は、具体的な取り組み目標を設定する必要があります。
取り組みの目標は、自社の事業規模や状況に合わせて、無理のない範囲で設定することが大切です。
- 社内外への情報発信を積極的に行う
生物多様性保全への取り組みは、社内と社外に発信することで、さらなる
推進につながります。社内では、社員への周知・啓発を図り、社外では、取引先や地域社会などへの情報発信を積極的に行うことが大切です。
中小企業が生物多様性保全に取り組むことは、企業にとっても社会にとっても、大きなメリットをもたらします。中小企業も、生物多様性保全に取り組むことがこれからの社会で求められます。
Rhodeusにできること
ロデウスでは、中小企業向けの環境問題についての講習やフィールドにおける実地研修などをサポートしています。
従業員の方々とご参加いただくことで、一人ひとりの楽しみだけでなく、環境に対する意識向上を図ることが可能です。
また、他にも企業の成長を支える情報発信なども行なっています。
ぜひご覧ください。
個人向けの店舗もございます
ロデウスが運営する「自然を体験できるお店 シゼンブ」。
大阪府八尾市久宝寺3丁目12-5
八尾市ではまだ少なく、日本でも類をみない、身近な苔を取り扱ったお店です。
今話題のコケテラリウムを生態系サービスを取り入れた形で提供しています。
そのほかにも、植物標本ワークショップや八尾水族館といった淡水魚展示も行っています。
ぜひ足を運んでみてください。