ニホンウナギ

ニホンウナギについて

和名:ニホンウナギ
学名:Anguilla japonica
環境省レッドリスト:絶滅危惧IB類

ニホンウナギ

形態

全長60~100㎝。背側は暗色で、腹側は白色である。斑紋は特にない。
仔魚は、葉形で、レプトケファルス(葉形仔魚)と呼ばれる。ふ化後、4~5カ月後に全長50~60㎜、無色透明なシラスウナギに変態し、日本沿岸に現れる。 

分布

日本全域に分布する。

生態

ニホンウナギは主として、河川の中・下流域や河口、湖にいる。時に川の上流や内湾にも生息する。産卵期は、4~12月、北赤道海流の北縁部にあたるフィリピン東方のマリアナ海域が産卵場であるとされる。その後、シラスウナギに変態し河口や沿岸に現れる。日本でのシラスウナギの遡上期は、10~6月。シラスウナギが成長するとやがてクロコ(体色が黒くなった幼魚)となり、遡上を始めると障害物を乗り越え、河川の上流にさかのぼる。目的の小川や淵、湖沼に落ち着くと、昼間は石垣や泥の中にいて、夜間に餌を摂る。餌は、水生昆虫、小魚、貝類、エビ類、カエル類などを摂る。
 河川生活期は5~10数年、成熟年齢は天然もので4歳、養殖もので2歳である。成熟したものは秋に産卵のため海に下る。
大阪府では日本一汚い過去があった大和川でも見られる。

近年では10年前と比べると漁獲量が2割りほどになっていることから2013年に絶滅危惧種に追加された。
原因は地球温暖化による海水温度上昇や、河川遡上の妨げとなる人工物の設置などが考えられている。

適正な漁獲管理が必要となる。

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